大阪から岐阜・名古屋を経由して、本日東京に帰ってきました。家はいいですね。
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丸の内線新高円寺駅を降りると雨が降っていた。
10日前には無かった成分の含まれる雨にうたれる事も、いつの間にか気にならなくなったりするのだろうか。
家に帰って冷蔵庫を明けると一週間前の水道水が入っていた、この冷蔵庫に入っている水と今蛇口から
ひねって出てくる水はきっと違うものだろうな。
とか「普通の生活」をしているだけなのに、なんだか凄く神経質になっている自分がそこにはいた。
まあ、後遺症みたいなもんだ。しばらくは付き合ってやろう。と。
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なんだか明日から「あたらしい生活」が始めるような新鮮な気分だ。
いろいろな事を取捨選択して行く事になるような、そんな前触れがする。
10日間じっくり考えたことを形にしていかないと、と強く思う。
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ときどき、地震が起こった瞬間の5秒くらいをまじまじと思い出す。
肌全体が記憶している時間で、死ぬ覚悟もした。その瞬間からこの10日間は明らかに変わった。
展覧会は本当ならば今日の夜まで続いていて、今のこの時間はきっと打ち上げが続き、
へろへろな中、満足感いっぱいの夜を過ごしていただろう。その時間は今は無いわけだ。
自分のレベルでしか体感はできないけど、この地震で家族を失った方々はまだその現実感を
信じれずにいることは容易に想像できる。自分にできることなんて、たいした事ないし、
自分にしか出来ない事をしたいと思う。そう、たいしたことは出来ない。
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人に会うときは、誠実に向き合う。
子どもが欲しいと思う様になってきた。