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2013年 03月 10日
2年前の今ごろを思い出してみよう。
個展『TOKYO TELEPATHY』がオープンして二日目。一部ライブ性の強い作品があった事もあり お客さんがくるのを慌ただしく待ち、作品を成立させる為に奮闘していた時間だと記憶してる。 自分はもう東京には住まないだろうと、2011年3月下旬当時は考えていた。それは、東京は住め なくなるだろうと思っていたからだ。結局その後、夏頃には「なんとなく」日常に戻っていき1 年が経ち、2年が経った。4月に高円寺の自宅の前の青梅街道に反原発デモの数万人が声を上げて 通って行った事や、その年の桜がなんとなく奇麗に見えなかったことは、忘れていない。この2年 で自分は何をあきらめ、何に気づき、何を選んだだろうか。 一度も「反原発」だと口に出した事はない。問題は「幸福であること」「人間が人間である理由」 を考える事を先送りにしてきた歴史の気質にあると考えている。その答えは誰かに求めてはいけな い。自分の中で導き、自分が行動し表明し、相互に影響を与えて行くしか無い。 自分が美術作家である意味も考える時間になった。美術は知的なゲームだと意識して作品制作をし ていたが、それは間違っていたのかもしれない。もっとプリミティブであっていいのかもしれない。 そういう「前進」する「勝利」するという思考自体がモダンそのものであり、モダンを超えるため に表現をしているはずが、いつのまにか真向からモダンの中にいる自分が居た事に気がついた。 なかなかその癖は抜けないが、すこしづつ自分の考えも変わってきているはずだ。そう信じたい。 二つの報告。 1つ:7月に子どもが生まれる 生まれるまで分からないことだらけだけど、子どもが生まれる。たぶん男の子だろう。 子どもが出来ることは旅行に似ているのかもしれない。生まれる前からすでに旅は始まっていて それこそプリミティブな反応や現象に直面する。これはどうやっても影響を受けるだろう。 2つ:アサヒアートスクエアでのプロジェクトが選出 2011年の個展以降、「作品」らしいものが一つも作れなかった。その間に行ったナデガタでのプロ ジェクトでは映像の新しい側面をいくつか見つけ、カメラや機材をそろえ、編集技術や映像の扱い方 も格段に向上した。これらと自分の得意とする「同期」「習合」「移動」を基本テーマに組み合わせ 映像と時間と空間の作品を約1年かけて展開したいと考えている。 詳細はコチラに順次アップされます。 東京映像芸術実験室 http://asahiartsquare.org/ja/projects/post/861/ その他:今年の活動など Nadegata Instant Party あいちトリエンナーレ2013 で新作を制作。 明治学院大学の芸術学科で非常勤講師として後期の授業を担当。 ほか、いくつかのプロジェクトが今年も同時並行で動いていく。 2043年という数字がいままでよりも身近に感じる。 僕は60歳で、子どもは今の自分と同じ年齢の30歳。 そういう時にも、恥ずかしくない作品でありたい。
by yamashirodaisuke
| 2013-03-10 16:57
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