大学のギャラリーで友達が関わってる展覧会を見に行く。
その足で京都近代美術館で開催されている「痕跡展」に。
非常に作り混まれた企画展に感動した。
何かの結果としての、因果関係に縛られたイメージとしての、
「痕跡」をキーワードに戦後の美術史を見通す試み。
フォンタナ、ポロック、具体、クーニング、イヴ・クライン、
ラウシェンバーグ、ジェスパー・ジョーンズ、ウォーホォール、
ボックナー、、etc
60人もの作家の作品を、完璧なまでの展示構成で見せる。
ひとつとして無駄な作品が無い。
展覧会を通して見えたのは70年代後半までにおける、美術作家と
キャンバスとの戦い。コンセプチュアルアートの登場まで戦後美術
はキャンバスと戦ってきた事が手にとるように見えた。
「痕跡」というテーマで語れるのはモダンアートまでなのだろう。
80年代の作品は一点も無い、それは美術というルールの為の
美術が終わった事を証明している。
90年代、美術はキャンバスの上で語られるモノではなく、世界を
とらえる眼となり、脳となっていったようにも思う。
もうすぐ2005年。00年代も半分終わり。
新しい時代は作られる、乗り越えなくちゃ。
夜はルミナリエに。
肉マン食って、ジャージャー麺食って、日本酒呑んで。